しまなみ海道沿線を観光した(その1)。

ほとんど地元と言ってもよい地域で、若い時に何度か行ったことのある場所ばかりなのですが、歳を取って行ってみるとまた良さを再発見するものですね。
鞆の浦
IMEでは「とものうら」で変換できないのね… 鞆の浦は「広島県福山市」の南部に位置する「鞆町」にあります。したがって純粋には「しまなみ海道」ではない?かもしれません。
坂本竜馬の「いろは丸」が沈没した場所で、少し前にテレビなどでも取り上げられていました。古くからの港町で朝鮮通信使なども潮待ちなどで滞在した街です。狭い路地に昔ながらの街並みが続き、あらためて散策してみると地元ながら風情のある街並みです。
宮崎駿監督が気に入って数回スケッチに訪れたということを聞きました。なんでも次回の作品の舞台となる街は「鞆」を舞台にしているとか…(あくまでも地元人の希望でしょうが) しかしいかにも宮崎監督の好きそうな街並みではあります。
ということで街並み(路地風景)。

少し広い通り。

重要文化財の「太田家住宅(元中村家)」。1700年代に建築された「保命酒(養命酒のようなもの)」醸造元の家屋と醸造蔵群です。平成8年〜13年で保存修理がおこなわれました。ボランティア?のおじいちゃんが懇切丁寧に解説しながら家屋の全てを案内してくれます(入館有料400円)。よくもまあ残っていたなあと思うぐらい歴史を感じさせます。なんでも幕末に三條實美など尊皇攘夷派の公家7人が逗留した館とのことです。

有名な鞆の港と常夜燈。ここに架橋が掛けられるとのことで賛否両論が繰り広げられています。外国からも架橋反対という声も聞こえてきますが、住んでいる住民の方々からすると、車が満足に行き来できない道路を何とかして欲しいというのが本心かもしれません。私は山側にトンネルを掘ればよいのではと思ってしまいますが…。この沖合いに「いろは丸」が沈んでいます。

【阿伏兎観音】
鞆の浦からチョー狭い道(軽四以外は乗りたくない)を抜けて、沼隈半島の南端に廻ると「阿伏兎観音(あぶと)」があります。正式名称は「海潮山磐台寺 観音堂」と言います。986年に花山法皇が航海安全を祈願して建立したとのことです。改めて見ると、よくもまあこんな所に建てたなあという場所にあります。先っぽの観音堂の床板は海側に全て傾斜しており、欄干は申し訳程度の低さで、高所恐怖症の私には耐えられない怖さでした(汗)